韓国の人気俳優キム・ユジョンさんとキム・ドフンさんに、突然の熱愛説が浮上しました。オンラインコミュニティを中心に、二人がベトナム旅行をしていたという目撃情報や写真が急速に拡散したからです。
しかし、この噂に対して両者の所属事務所が驚くべき速さで「事実無根」と全面否定しました。私が特に注目したのは、その対応の迅速さと、噂の鎮火までの流れです。
なぜ二人に熱愛説が出たのでしょうか。発端となったベトナム旅行の真実、共演する新作ドラマ『親愛なるX』との関連性について、詳しく掘り下げていきます。
熱愛説の発端|空港写真と「ラブスタグラム」疑惑
今回の熱愛説は、いくつかの「証拠」とされる情報がオンライン上で組み合わさって生まれました。
オンラインコミュニティで拡散した空港写真
発端は、キム・ユジョンさんとキム・ドフンさんが空港に一緒にいるところを捉えたとされる写真でした。この写真が複数のオンラインコミュニティに投稿され、目撃談とともに一気に広がりました。
特に、目撃場所がベトナムのニャチャンと具体的に特定されたことで、単なる憶測以上の信憑性をもって受け止められたようです。
SNS投稿が結び付けられた「ラブスタグラム」疑惑
空港の目撃情報に加えて、ネットユーザーは両者のインスタグラムにも注目しました。二人がそれぞれベトナムで撮影した写真を投稿していたことが発見されます。
これが、交際中のカップルがSNSで関係性を匂わせる「ラブスタグラム」ではないかという疑惑につながりました。個別の投稿が結び付けられ、「秘密のカップル旅行」という物語が構築されていったのです。
なぜ今?噂が広まったタイミング
私が不思議に思ったのは、この噂が広まったタイミングです。実は、ベトナムへの渡航やSNS投稿は、2025年の5月から6月にかけて行われたものでした。
それが数ヶ月後の9月下旬になって、なぜ急に話題になったのでしょうか。背景には、二人が共演するドラマ『親愛なるX』のプロモーション活動がありました。
9月19日の釜山国際映画祭(BIFF)で二人が公の場に揃って登壇したことで注目度が急上昇し、過去の投稿が「恋愛の証拠」として再解釈されたと考えられます。
両事務所が「超高速」で全面否定
熱愛説が爆発的に広まった直後、両者の所属事務所は極めて迅速に対応しました。
報道が出回ると同時に「事実無根」と発表
キム・ユジョンさんの所属事務所Awesome ENTとキム・ドフンさんの所属事務所は、9月20日にほぼ同時に公式声明を発表しました。多くのメディアが「超高速」と報じるほどのスピード対応です。
声明の内容は「熱愛説は事実無根」という明確なものでした。両事務所が足並みをそろえて断固として否定したことで、憶測の拡大を抑え込む強い意志が示されました。
否定の鍵|「旅行は事実、熱愛は間違い」
今回の事務所の対応が巧みだったと私は感じています。それは、単に否定するだけでなく、噂の根拠に対する明確な「答え」を提示した点です。
「旅行に行った」という事実は認めつつ、「それは熱愛旅行ではない」と結論部分を強く否定しました。韓国メディアが「旅行は正しく、熱愛は間違い」と報じたように、事実関係をはっきりさせたのです。
ベトナム旅行の真相はドラマチームの団体旅行
事務所が提示したカウンターナラティブ(対抗する物語)は非常に説得力がありました。ベトナム・ニャチャンへの旅行は、二人のプライベートなものではありません。
共演ドラマ『親愛なるX』の撮影終了後、監督や他のスタッフ、キャストたちと共に行った「MT(Membership Training)」、つまり慰安旅行の一環だったと説明しました。団体行動であったという事実が、熱愛説の根拠を根本から覆したのです。
噂の背景にある共演ドラマ『親愛なるX』
今回の騒動の背景には、二人が共演する新作ドラマの存在が大きく影響しています。
二人が共演するメロスリラー『親愛なるX』とは
二人が共演するのは、2025年11月に公開予定のTVINGオリジナルシリーズ『親愛なるX』です。同名の人気ウェブトゥーンを原作とした「メロスリラー」作品として期待されています。
キム・ユジョンさんは残酷な本性を隠したトップ女優「ペク・アジン」役、キム・ドフンさんはアジンに執着する青年「キム・ジェオ」役を演じます。物語の性質上、二人の間には非常に複雑で緊張感のある関係性が描かれると予想されます。
事務所が迅速に否定した理由|作品イメージの保護
事務所が熱愛説を迅速に否定したのは、俳優個人のイメージを守るためだけではありません。巨額の制作費が投じられた『親愛なるX』というプロジェクトそのものを守る目的が大きかったはずです。
もし主演俳優二人の実生活でのロマンスが噂されれば、視聴者は作品のダークなスリラー要素に集中できません。フィクションと現実が混同され、物語の持つ緊張感が損なわれる恐れがあります。
ドラマの放送開始前に、二人の関係を「プロフェッショナルな同僚」として明確に位置づけることは、作品の成功のために不可欠な戦略的判断だったと言えます。
まとめ
今回の一件は、オンライン上の状況証拠が組み合わさり、ドラマのプロモーションというタイミングと連動して発生したメディア現象でした。キム・ユジョンさんとキム・ドフンさんの熱愛説は、事務所の迅速かつ明確な否定によって「事実無根」と結論付けられました。
真相は、ドラマ『親愛なるX』のチームで行った団体旅行が誤解されたものでした。この迅速な対応は、作品の世界観を守るための危機管理として非常に効果的だったと私は分析しています。スクリーン上での二人の緊迫した演技に、より一層期待が高まります。