韓国ウェイティングの電話番号問題を攻略!もう人気店で困らない

韓国旅行の最大の楽しみといえば、やはりグルメです。しかし、SNSで話題の人気店に行ってみると、行列はなく、代わりにデジタル端末が置かれている場面に遭遇します。

これが韓国の「ウェイティング」システムです。多くの場合、登録には韓国の電話番号が求められ、多くの旅行者がここで壁にぶつかります。私が韓国グルメ旅でいつも直面していたこの悩みを、この記事で完全に解決します。


タップできる目次

韓国の「ウェイティング文化」と電話番号の壁

韓国では、物理的に行列を作る代わりに、デジタルで順番待ちを管理するのが一般的です。この文化を理解することが、人気店攻略の第一歩となります。

なぜ行列がない?デジタルの順番待ちシステムとは

韓国のカフェやレストランでは、店頭のキオスク端末や専用アプリで順番待ちを登録します。登録が完了すれば、あとは自分の順番が来るまで近くで自由に時間を過ごせます。

店側は効率的にお客さんを案内でき、客側は無駄に並ぶストレスから解放されます。この合理的な仕組みが、韓国で広く普及している理由です。

「010」の壁|韓国の電話番号が必須な理由

この便利なシステムですが、旅行者にとって大きな障壁があります。それが「韓国の電話番号」の要求です。

多くのシステムは、「010」で始まる韓国国内の電話番号宛にSMS(ショートメッセージ)やカカオトークで呼び出し通知を送ります。そのため、現地の電話番号を持たない旅行者は、登録自体ができないケースが多発します。


解決策1|電話番号不要!旅行者向けアプリ活用術

韓国の電話番号がなくても、人気店のウェイティングを攻略する方法はあります。特に旅行者向けに設計されたアプリやシステムの活用は必須です。

最強の味方「Catchtable Global」

私が特におすすめするのが「Catchtable Global(キャッチテーブル グローバル)」というアプリです。これは、外国人観光客が電話番号なしでウェイティング登録できるように開発された、まさに救世主のような存在です。

「Catchtable Global」とは?

GoogleやAppleのアカウントで簡単に登録できるアプリです。韓国の電話番号は一切不要で、順番が近づくとEメールで通知を受け取れます。

「ロンドンベーグルミュージアム」のような超人気店も、このアプリに対応しています。遠隔地(ホテルなど)からでも順番待ちリストに登録できる「遠隔ウェイティング」機能が非常に強力です。

使い方ステップガイド

使い方はとてもシンプルです。

  1. アプリをダウンロードし、Eメール(Google/Apple連携)で会員登録します。
  2. 行きたいレストランを検索します。
  3. 「Join Remote Waitlist」ボタンをタップし、人数を入力して登録します。
  4. アプリ画面やEメールで、リアルタイムの待ち状況を確認します。

順番が近づくと呼び出し通知が届くので、指定された時間内(通常3分~10分)に店へ向かいます。

使う上での注意点

「Catchtable Global」は非常に便利ですが、注意点もあります。呼び出し通知が来たら、すぐ店に向かわなければなりません。

指定時間を過ぎると自動的にキャンセルされます。超人気店では待ち時間が3時間に及ぶこともあるため、通知を見逃さないよう、Eメールはこまめにチェックしましょう。

店頭キオスクのQRコード方式

「Catchtable Global」に対応していない店舗でも、諦める必要はありません。店頭のキオスク端末に、旅行者向けの救済策が用意されていることがあります。

QRコード方式の仕組み

一部の店舗では、キオスク端末に表示されるQRコードをスキャンすることで、ウェイティング登録ページにアクセスできます。この方法も、韓国の電話番号を必要としません。

登録ステップと通知の確認

手順は以下の通りです。

  1. キオスク端末の言語を「日本語」または「英語」に選択します。
  2. 画面の指示に従い、表示されたQRコードを自分のスマートフォンでスキャンします。
  3. ブラウザが起動し、登録ページが開きます。
  4. Googleなどのアカウントでログインし、名前と「通知を受け取るEメールアドレス」を入力します。

登録が完了したら、Eメールに届く「残り5組」といった通知や、最終的な「ご入場ください」の通知を見逃さないように注意します。


解決策2|現地電話番号(eSIM)で完全攻略

アプリやQRコード方式は便利ですが、対応していない店も存在します。あらゆるウェイティングシステムに完璧に対応し、ストレスフリーなグルメ旅を実現したいなら、「電話番号付きeSIM」が最強の解決策です。

eSIMが最強の解決策である理由

私が最近の渡韓で必ず利用するのが、この電話番号付きeSIMです。これは、単なるデータ通信を超えた「投資」だと断言できます。

あらゆるシステムに対応

電話番号付きeSIMを契約すると、自分専用の「010」で始まる韓国の電話番号が手に入ります。これにより、「Catchtable Global」のような旅行者向けアプリはもちろん、「テーブリング(Tableing)」のようなローカル向けのシステムも、現地の人と全く同じ条件で利用できます。

SMSや電話での呼び出しを確実に受け取れるため、「通知が来ないかも」という不安から完全に解放されます。

レストラン以外でも役立つ

この電話番号は、レストランのウェイティング以外にも役立ちます。例えば、ホテルでのチェックインや、他の予約サービスを利用する際の連絡先としても使用でき、旅全体の利便性が格段に向上します。

ウェイティングに最適なeSIMの選び方

eSIMには様々なプランがありますが、ウェイティングシステムを利用する目的ならば、選ぶべきプランは決まっています。

プランの種類を理解する

eSIMプランは、機能によって大きく3つに分けられます。

  • データ通信専用|最も安価ですが、電話番号がないためウェイティング問題は解決しません。
  • データ通信 + 音声/SMS(受信専用)|ウェイティング攻略に最適のプランです。レストランからの呼び出し電話やSMS通知を「受ける」ことができます。発信はできませんが、その分コストを抑えられます。
  • データ通信 + 音声/SMS(送受信可能)|電話の発着信が両方できます。ウェイティング目的なら過剰スペックですが、現地で電話をかける必要がある場合に適しています。

ウェイティング対策が主目的であれば、私は迷わず「受信専用」プランを選びます。

おすすめの「電話番号付き」eSIM比較

ウェイティングに使える、電話番号(受信専用または送受信可能)が付与されるeSIMプランを比較します。

プロバイダー/販売元通信キャリアプラン例 (3日間)音声/SMS機能特徴
Konest (SKT)SK Telecom約900円~ (無制限)受信無料、発信可大手キャリアで安定。オンラインで即時発行。
KKday (SKT)SK Telecom約1,700円~ (無制限)送受信可能SMS送受信に対応。テザリングも可。
弁当eSIM (LG U+)LG U+約1,900円 (3GB)受信専用低価格で受信専用番号を入手できる。
KT eSIMKT約1,750円 (無制限)受信専用または送受信プランの選択肢が多い。

料金は為替レートや時期により変動します。SK Telecom (SKT) が最も繋がりやすいと評価されています。

eSIMの購入から利用開始までの流れ

eSIMの利用は非常に簡単です。ただし、いくつかの手順を事前に済ませておく必要があります。

出発前の準備

日本にいる間に、Wi-Fi環境下で準備を完了させます。

  1. 互換性の確認|自分のスマートフォンがeSIMに対応しているか、SIMフリー端末であるかを確認します。
  2. 購入とインストール|オンラインで希望のeSIMプランを購入します。Eメールで送られてくるQRコードをスキャンし、eSIMプロファイルをスマートフォンにインストールします。この時点ではまだ有効化しません。

韓国到着後の設定

韓国の空港に到着したら、eSIMを有効化します。

  1. 回線の有効化|機内モードを解除し、スマートフォンの設定から、日本でインストールしたeSIM回線をオンにします。
  2. 本人認証(最重要)|電話番号付きプランの場合、音声やSMS機能を使うために本人認証(パスポート情報のアップロード)が必須です。これを忘れると電話番号が有効にならないため、空港で必ず済ませましょう。

解決策3|ローカルシステム(テーブリング)の回避策

もしeSIMを持っておらず、「Catchtable Global」にも対応していないローカル店に遭遇したらどうするか。その場合の最終手段を紹介します。

「テーブリング」アプリは使えない

「テーブリング(Tableing)」は、韓国で非常に普及しているウェイティングシステムです。しかし、このアプリ版は登録に韓国の電話番号が必須なため、旅行者は利用できません。

攻略の鍵は、店頭に設置されたキオスク端末にあります。

現地キオスクでの対処法

電話番号がなくても、キオスク端末で登録できる場合があります。ただし、その後の行動が重要です。

方法1|スタッフに直接依頼する(推奨)

これが最も確実な方法です。技術的な問題を、人的なコミュニケーションで解決します。

スタッフに「韓国の電話番号がない(ハングク チョナボノガ オプソヨ)」と伝えます。その上で、代わりに登録してもらうか、登録後の対応を相談します。この時、必ず「何時ごろに戻ればよいか(オンジェチュム トラオミョン テルカヨ?)」という目安の時間を確認しましょう。

方法2|外国の電話番号で登録(注意が必要)

キオスク端末に、自国の電話番号(例|日本の+81など)を入力してみる方法です。登録自体はできることがありますが、重大な注意点があります。

それは、通知(SMSやカカオトーク)が一切届かないことです。登録が完了したら、即座にスタッフに声をかけ、登録番号を見せます。そして、方法1と同様に、戻るべき時間の目安を必ず確認してください。これを怠ると、順番が来ても気づかずキャンセルされます。

コミュニケーションが鍵|必須韓国語フレーズ

この回避策を成功させるには、簡単な韓国語でのコミュニケーションが不可欠です。私がよく使う、以下のフレーズを覚えておくと安心です。

  • ウェイティング登録したいです|웨이팅 등록하고 싶어요 (ウェイティン トゥンノクハゴ シポヨ)
  • 韓国の電話番号がありません|한국 전화번호가 없어요 (ハングク チョナボノガ オプソヨ)
  • 何時ごろに戻ればいいですか?|언제쯤 돌아오면 될까요? (オンジェチュム トラオミョン テルカヨ?)

まとめ|あなたに最適なウェイティング攻略法

韓国のウェイティング問題は、事前準備で必ず解決できます。今回の戦略をまとめます。

  • 予算最優先・人気店は数軒|「Catchtable Global」アプリとQRコード方式(解決策1)で対応します。
  • 利便性最優先・人気店を確実に|「電話番号付き(受信専用)eSIM」(解決策2)が最強です。
  • 上記が使えない時の予備策|スタッフとの直接交渉(解決策3)で乗り切ります。

これで、もう韓国の人気店で入店を諦める必要はありません。この記事で紹介した方法を駆使して、ストレスフリーで最高の韓国グルメ旅を楽しんでください。

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